MUKU-DATA  台湾樟(タイワンクス) 2050 980-800-970 t50mm 天然乾燥材 プレナー済
          少し捻じれがあります。
実家の和室敷き込み床(とこ)9尺間に敷きこまれている板は
この台湾樟ではなかろうか・・・と思っています。
まだ材の事が良く知らない頃、
この材は何?と父に聞いたら、「クス?かな・・・」程度の返答だったのですが、
当時、自分の見たことのある樟は数枚で、色は白く、香りは樟脳で・・程度の比較しかできなかったので
半信半疑でハッキリ言わない「クスかな」の言葉だったのですが、
今は、これはその杢目から台湾樟だと思います。
ここの和室は改築して35年ほど経っているのですが、
先日仕上げたばかりの写真の白々している台湾樟と、35年を経た台湾樟では、
個人的には圧倒的に経年変化した板の方が色合いなど深みと風格が増しているように感じます。
年月が経つほどに深みが増して風合いで出てくるところが木の良いところですよね。
樹齢のいった木は、特に年月と共に更に深くなるように感じます。
きっとこの杢の台湾樟一枚板も
20年、30年、40年と使い込むほどに色や見え方が深まるのではなかろうか・・と想像しています。
(その頃私自身はもうこの世には存在はしていませんが、、
木は材になってからも長く残っていくし、残して受け継いでいくものかと思っています。
大きな木は成長するのに100年、200年と人より長く生きてきて、
材になっても更に100、200ですから、凄いなぁ・・って思いますし、
木のスパンからみれば人の一生は儚いなぁ・・なんて感じたりします)
100年大切にできるものってそうそうないですよね・・
嫌んなちゃいますよね、使い捨て文化・・
勿体ないは、ケチとかではなく美徳だと思うんだけど、
例えば、今日なんかも、オイルを塗る刷毛が10本で1000円弱、
ちょっとだけオイルを塗って、再度刷毛を使うために刷毛が固まらないよう
うすめ液を買うのに、500円・・・
まだ使える刷毛を捨てた方が得ってことになってしまい、
どうしよう・・って悩んだりして。。。
車だってそうだし、家電は10年位すると次々に壊れてくるし、、
気に入って買ったものは長く大切に使いたいですよね。。
大きく見れば地球上での限りある資源ですしね。。。
というような事を考えつつ、この台湾樟を見ると、
この一枚は20年後、30年後、更にその後、
この材の持っている本来のポテンシャルが発揮されてくる材だと確信しています。
木を使うとき、買う際に、
10年後、20年後、更にその先は?って想像してみるのも
いいのかもしれません。
木裏
木表 杢

コメントを残す